thinking

非日常なるもの

昨日、「神去なあなあ日常」について書いたことをきっかけに、神様、お化け、オカルト、超常現象そういったものに対して自分はどういう態度をとるのかをちょっと考えてみた。 自分は「科学的」な考え方を学んで育ってきた西洋科学学究の徒崩れの一人であるか…

自己実現

どちらかと言えば雇う側なのだが、 http://www.1101.com/essay/ こういう記事を読んでいて、また「自己実現」について考えた。人生の最終目標のように言われる「自己実現」。 この言葉にはっきりと意味を持たせて最初に何かを主張した人が、西田幾多郎だと思…

仕事と家庭と趣味、どれかを捨てるのか

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1001/25/news006.html ここによれば、「よほど器用か環境もしくは才能に恵まれてなければ」仕事、家庭、趣味の3つをすべて満足にやっていくことは難しいそうだ。 実際そうだよなあ、と思う。 先日、肝臓移植でドナー肝…

年末雑感

今年は年末になって仕事の方は人事関係でバタバタしたし、懸案事項がいつも意識に引っ掛かっていて、あまり精神衛生上よろしくない時間を過ごした。明日から温泉でこれを払拭してくる。 実現したいと思いながら、今年中には実現できなかった目標もたくさんあ…

モンスターペアレント自戒

子供が遠足に行けなかったことの不満を、八つ当たり的に気象予報関係部署にぶつけている自分の上記発言を、自戒とともに消さずに残しておく。 これでは、小児科受診して、一定確率で必ず起こる治療の合併症に対して、どうして自分の子がそういう目に遭うのか…

ナルシストのどこが非難されているのか

自分の体を鍛えて、鏡に映った自分の筋肉などをチェックしていると、「ナルシスト」と笑われる。 これをお笑いにつなげて芸風にしている芸人もいるくらい。では、いったい何が笑われているのか。笑われないものとは何なのか。たとえば陸上選手が自分の体を鍛…

理性的な

今日は統合失調症の患者が来た。言っていることにまともに取り合わず、相手の感情に引きずられずに対応するのがプロの対応だとわかっているのに、どうしても引きずられてしまう。私は精神科の医師にはなれそうもない。 なぜ、腹が立つのか考えてみたが、筋の…

究極の選択

昔交際していた相手から試された。原典は「アーサー王物語」らしい。ある国の王子が、別の国の王女を妻に迎えたが、その王女には呪いが掛けられており、昼間は美しく、夜は醜い姿となるか、昼間が醜く、夜には美しい姿となるか、どちらかしか選べない、とい…

医療はサービス業か

医療はサービス業だ、と言われる。その割には医者の愛想が悪いので、もっと患者の気持ちに立った接遇を心掛けるべきだ、などと医者が非難されることが割とある。 けれど、本当に医療はサービス業だろうか? ホストという仕事がある。あれは間違いなくサービ…

政治のこと、選挙のこと

若者が政治離れをしていくと、政治家は投票に結び付かないので、若者を守る政策を選択しなくなる。 その結果どんどん若者が無視された国になって行く、と。だから、白票でもいいから若者は投票に行くべきだ、との意見を見た。 その通りだろう。 実際私も、選…

未明の雑感

昔、高校の頃、虚数というのを習っていた。 2乗して負の数になるもののことでiという文字で表していた。 今日、久しぶりに思い出して、あれは一体なんだったのだろうと思い、検索をかけてみると、虚数が数学の世界を拡張していくためのものだったり、電気の…

二人の娘ゲネとメメ

*1 単純化してみよう。 実存的な生きがい、というようなものを無視して、 自分の生きている目的をgeneとmemeに二極化してみる。 多分にドーキンス的で恥ずかしいが、自分のgeneまたはmemeをなるべく時間軸において長く、地域軸において広く、保存、拡大する…

現実界での妄想

自宅ができて、もうあと5年で「不惑」と呼ばれる年に達することを考え、この5年間で達成したい目標、あるいは5年間できっぱりと断念したい妄想を記しておきたいと思う。 ・パフォーマンス集団「muscle rose」の立ち上げ:ナチュラルボディビルディングの愛好…

かたき討ちは無駄か

http://www.1101.com/essay/ 第452話で語られる「マイナスよりプラスの選択を」という話。 理髪店で髪を切られて、非常に自分の思惑と違う結果になったことを恨み、同じ髪型になることを髪を切った店員に要求する、というのがマイナスの選択で、次回ただで髪…

インフルエンザA

豚インフルエンザだが、もうパンデミックの状態となるのは間違いないと思う。 そうであるならば、感染を広げないために様々に打たれている予防策には果たして意味があるのか。どっちにしろ逃げきれないのなら、敢えて罹患して、自分の免疫力が打ち勝ってくれ…

稲中のキモ

http://d.hatena.ne.jp/kabalah/20041016#p2 5年前の日記で、稲中がテーマとしている何らかの価値観について、うまく記述できない、としていたが、ようやく何と言えばいいかわかった気がする。 つまり、「自分に正直に」というのが彼ら、稲中の登場人物たち…

モラルハラスメントについて

私はモラルハラスメントの被害者であり、加害者である。 けれども、モラルハラスメントという概念で現在ネット上で騒がれているその扱い方では、こうした問題は解決できないとも感じている。 ではどうすればいいのか。当事者である自分はそこまでまだ整理で…

生命保険はやらない方向で決定

結局、代理店とアリコと2か所の営業の人から話を聞いて、その合理性に納得する部分もあったが、 要は、自分の保険というものに対する考えがまとまらないので、保険はやらないことにする。 若いうちに始めた方が得だ、とかそういう話も理解はできるが、わから…

自分の死後にも責任を持つべきか?

最近、どこかで私の個人情報が売られたのか、今日はやたら生命保険の勧誘や、節税目的のマンション販売営業の電話がかかってきた。 結論としては、現在私の勤務する個人医院の資産は、私の父が築いたもので、私が勝手に運用して良い筋のものではないので、私…

自宅の庭に鎮守の森を

私自身は、自分の不利益、不便さを忍んでまで、地球環境保全のために頑張るつもりは少しもないが、不利益不便がない形なら、なるべく環境保全の方向で動きたいとは思っている。 宮脇昭という人の著作を何も読んでいないのだが、彼が主張していると、伝聞で伝…

昔の自分への弁明

昔、社会と隔絶した学生だったとき、当時の学生仲間や、付き合った女性などに、 「世界」、「独我」、「他者」とか大げさな言葉を使いながら、純粋な、言い方を変えれば地に足の着いていない、世迷いごとをいろいろと述べていた。 現在の私にとって、当時の…

無神論的立場表明

いまどき改めて表明するほど珍しい意見でもないが、私は神様とか、死後の世界であるあの世、とかの存在を信じてはいない。もちろん、無限とか、宇宙の果てとか、超越者というような概念は存在しうることは理解しているが、言及できないものにしろ、自分の死…

下げて上げる

http://www.1101.com/essay/2009-01-14.html こういう言い方ってよくしてしまうが、確かに安易なテクニックで、もう少し言葉を大事にした方がいい、と自分で思う。一回相手をけなしておいてから褒めるという方法は、褒める部分に力を持たせる、相手に褒めた…

食育に熱心な人

「食」が人間の健康や生命の重要な部分を担い、子供にとっては知育徳育体育の基本となる、という概念は理解できるし、賛同できる。 では理想的な食育とはどういうものか。食材の生産、加工の段階でなるべく有害となる添加物や農薬、化学肥料など、有機化合物…

呪縛

自分のことをわかって、評価してくれる人がいたら、という気持ちにとらわれることが多い。 だからもう開業したのに手術できる場所を提供してくれる人がいるかどうか気になったり、利害の絡まない友達を探したりしてしまう。 そんな人がいなくても生きていけ…

不都合な真実は存在するか

有名なこのマーク、何に見えるか、という問題。 黒地に注目すればコウモリに見えるが、黄地に注目すれば、牙をむき出した口に見える。 じゃあ、この絵は何の絵かということの答えを「真実」とするならば、「真実」は何か。 答えはコウモリでも口でもなく、「…

「癒し」は必要か

自然と触れ合って癒されるなどという表現に出会うたびに違和感を覚える。 現代社会はストレスが多く、そこで暮らす人間は常にダメージを受けている状態で、それが「癒し」対象と接触することで癒される、というのが一般的な考えのようだ。 けれど、本当に人…

優しさは教育で

http://www.1101.com/essay/ 時々読んでいるここの記事で、久々になるほどと思うような記事。 誰もが最初から優しさを兼ね備えているわけではない。自分の苦しんだ経験や悲しんだ経験を通して、さらにそれを教育で普遍化していくことで、他人に対する優しさ…

あの世

お化けはいるの?とかも同じだが「あの世」はあるの?と聞かれたら自分は何と答えるだろうか。 「確かめることのできる場所としての「あの世」という場所はないよ。」 「けれども生きていることや死んでしまうことをはじめとして、生きているといろんな不思…

思想とは理性的な夢である。

「ほぼ日」というところに連載されている糸井重里氏と吉本隆明氏の対談を読んだ。 http://www.1101.com/yoshimototakaaki/index.html 興味のある話題について、平易な言葉を使って語られているけれど、あまりに曖昧な表現で、良くわかるようなわからないよう…