11/15学んだこと

胃食道逆流症(GERD)について
不定愁訴と思われている患者さんの中のかなりの方(10%程度?)がGERD
ドクターショッピング、転医を繰り返すような、「困った」患者さんの中にGERDの方がおられる可能性があるので、ぜひ見つけてあげてほしい、とのこと
・食後2時間程度で出現する胸焼け、呑酸が典型的な症状だが
・原因不明の胸痛、背部痛、咳嗽、嘔気、心窩部痛、咽喉頭違和感などがGERDであることがある。
PPIテスト:PPIを2週間投与して症状が改善するかどうか
・約2/3がPPIテストで改善する
・改善しなかった1/3の半分がガスモチンの併用で改善する
・GERDを悪化させる因子:便秘、抗コリン剤、Ca拮抗薬、β2刺激薬、SSRI、女性ホルモン剤、ビスフォスフォネート
PPIガスモチンが有効な場合が多い
PPI+六君子湯が有効な場合も
・レスキューではアルギン酸ナトリウム
PPIは食後投与されることが多いが、最も効果が高いのは食前投与。H2ブロッカーと違って眠前投与では効果が薄い。
・8週以上の投与をする場合は「再発を繰り返す逆流性食道炎」の病名が必要。
来場者にも司会者の先生にも講演会のスポンサーにも気を使われる、とても丁寧な先生だと感じた