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安心社会から信頼社会へ

日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点作者: 山岸俊男出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2008/02/26メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 253回この商品を含むブログ (69件) を見る「ほぼ日」で勧められて…

商人道?

下記に、要点をまとめたが、自分なりに考えてみると、山岸先生の主張に全面的に納得はできない部分があり、そこを書いておきたい。 ・信頼社会になっていくのは確かだけれども、知り合って長い時間がたった場合など、安心社会がなくなるわけではない。 ・信…

遺伝子

利己的な遺伝子、2,3章を読み終えた。 個体でも種でもなく、自然淘汰の荒波を乗り越えていく単位である「遺伝子」というものの単位、「大きさ」を表現しようと努力されている印象だったが、どうも細かいところでは何を言っているのかよくわからなかった。…

ドーキンス1章

利己的な遺伝子、をちょっとだけ読んだ。30年前に書かれた本だが、どうしてもこの本を「引用」ではない形で読んでおく必要がある、といつも感じてきたのだ。" title="利己的な遺伝子 ">利己的な遺伝子 作者: リチャード・ドーキンス,日高敏隆,岸由二,羽田…

わたしを離さないで

わたしを離さないで作者: カズオイシグロ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04/22メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 568回この商品を含むブログ (547件) を見るこの方の作品は初めて読んだのだが、フィクションなのに、登場人物間の会話や心理戦、…

幼年期の終わり

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))作者: アーサー・C・クラーク,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/04/01メディア: 文庫購入: 35人 クリック: 508回この商品を含むブログ (214件) を見る読了。硬い文章と、アメリカ風の言い回しに最初はと…

虎よ、虎よ!

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)作者: アルフレッド・ベスター,寺田克也,中田耕治出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/02/22メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 197回この商品を含むブログ (195件) を見る50年前のSF作品で、多くの人が傑作、と推…

マネジメント

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら作者: 岩崎夏海出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/12/04メディア: 単行本購入: 265人 クリック: 12,967回この商品を含むブログ (1008件) を見るを読んだ。2時間くらいで…

プラチナデータ

東野圭吾さんのミステリー作品。二重人格とか、確かに興味をそそるけれど、そんなに普通にあるものでもなく、感情移入がしにくい。一気に読める面白さはあるけれども、悪役描写が薄っぺらかったり、ちょっと深みが足りないと感じた。 プライバシーの問題、と…

へヴンby川上未映子

ヘヴン作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/02メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 271回この商品を含むブログ (237件) を見る芥川賞作家の川上未映子さんの作品。2009年本屋大賞の候補作。帯の絶賛につられて期待が大きかったが。ネ…

林業

本屋で見かけて買ってみた。神去なあなあ日常作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/05/15メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 133回この商品を含むブログ (158件) を見るこの三浦しをんさんの作品は楽しく一気に読めるので、時間つぶし…

読んでみたい本

http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/ ここで紹介されていた本の中で読んでみたいものをいくつか。 「WATCHMEN」 「雷撃☆SSガール」、「エンデの遺言」 「ロートレック荘事件」 「アラビアの夜の種族」 「妖女サイベルの呼び声」 「魔女」「おもいでエマノ…

終の棲家

by磯崎憲一郎 芥川賞受賞作品が文芸春秋に掲載されたので、恒例として読んでみる。 さっぱり意味のわからない小説だった。「現実とはここまで主体性からかけ離れたところで回って行く」とでも言いたいのだろうか。「ところがとつぜん」というような接続詞が…

葉桜の季節に君を想うということ

by歌野晶午 これもその友人から勧められた本。ミステリーなので一気に読んでしまう。 ミステリーの意外性が、そういう部分になってしまっていうのもありなのか、ちょっと疑問に思うところはあっても、まあこれからの日本にとってはそういう元気な方たちが必…

LIFE(なんでもない日おめでとうのごはん)

LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)作者: 飯島奈美,糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所発売日: 2009/03/12メディア: 単行本購入: 24人 クリック: 323回この商品を含むブログ (153件) を見るby ほ…

重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫) [ 伊坂幸太郎 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 766円by 伊坂幸太郎 みなとみらい駅のbook1に山積みになっていたので帰りの新幹線の時間つぶしに購入。 一気に読み進められ…

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー [ 万城目学 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行ショップ: 楽天ブックス価格: 1,296円陰陽道を大学のサークル活動に融合させるという設定は面白く、楽しく読んだが、結局学生の恋愛関係が主軸に動いて…

ポトスライムの舟

by 津村記久子氏 だいぶ前の芥川賞受賞作だが、最近読んだ。 そこで出てきた「モラルハラスメント」という言葉にひっかっかった。

かいぶつになっちゃった

幼いころに読んだ絵本。 印象的な話であり、子供にもぜひ読ませてやりたかったが、残念ながら入手は不可能なようだ。

吸血鬼ハンターD

菊地秀行作のファンタジーシリーズ。 これを喜んで読んでいたのは私が高校生の頃だからもう15年も前のことで、なぜ突然このシリーズのことを思い出したのかわからない。 ワンピースなどと同じで、これといった内容は無く、ただ強いものが強いものを斃してい…

ひとり日和

今回の芥川賞受賞作が、文芸春秋に掲載されたので、コンビニで買って読んでみた。これも大阪で身についた定期的な習慣である。大阪を離れるとこんなこともしなくなるだろうか。 確固として立脚するべき場所が無く、明確な目標、そうでなければ明らかな敵性対…

医療崩壊 by 小松秀樹

東京虎ノ門病院泌尿器科部長の小松氏の著作。部長から勧められ、当直中に読んでみた。現在の医療がおかれている困難な状況を的確に指摘し、一方的な医療界保護を訴えるのではなく、国民にとって良い医療が生き残っていくにはどうすればいいのかを真剣に考え…

伊坂幸太郎「終末のフール」より

第6章の一部をアレンジしてみる。「天体オタクって言えばいいのに」 「あれは蔑称だ」と俺は笑う。すると二ノ宮は眼鏡を指で押し上げてから、「何かに夢中になる人をオタクって言うなら、それは敬称だ」と真顔で言った。 「いや、俺は、褒め言葉だと思っては…

伊坂幸太郎と三浦しをん

「終末のフール」というのを読んでいる。設定とか雰囲気が「昔のはなし」という三浦しをんの作品と良く似ている。嫌いではないが二つを比べることでこのような設定で語りうる内容を比較することができるだろう。読了後はそれについて書いてみたい。

質問があったので紹介

この前、離職した看護士に贈った本は、私の座右の書、というのは大げさだが、いつ読んでも何かしら心にうなづけるところがある本である。子どものための哲学対話作者: 永井均,内田かずひろ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/07/23メディア: 単行本購入: 2…

芥川賞最新作

作者の名前の読み方が分からない。 作品の題名は「沖で待つ」。 昨日の夜読んだ。恋愛関係に発展することはないと断定された、会社の同僚で同期の男女が、お互いが先に死んだ方の相手のPCのハードディスクを破壊すると言う約束を交わす。お互い死後に人に見…

竹内久美子

動物行動学者、竹内久美子の著作を読んだ。ネオ・ダーウィニズムというかドーキンスの立場から一元的に物事を捉える考え方は、ある程度の面白さはあっても、所詮は還元主義に過ぎず、そのうち飽きが来る。というかそういう捉え方ができても「それは現実的で…

土の中の子供

「土の中の子供」by中村文則 第133回芥川賞受賞作品 芥川賞の作品は大体読むことにしているのだが、今回は特に読むのが遅れた。いったいいつの芥川賞だったか。 読後感としては、「そういう幼少期をすごせばそのような在り方にならざるを得ないのかもしれな…

星の王子様

「ほんとうに大切なものは目に見えないんだよ」というような勢力と真っ向から対立するリアリストであろう、と大学1年の時の自己紹介文に書いていた気がする。いまではそこまで肩肘張ろうとは思わない。 ブログで新訳がいくつかでたという情報を得て、ノダメ1…

むかしのはなし

三浦しをん氏の「むかしのはなし」を読んだ。直木賞の候補作品で、私が回るブログの多くで薦められていたので買って読んでみた。 フィクションとしての要の部分がちと無理がありすぎて、そこがつらかったが、短編それぞれの関わりとか暗示される元の昔話との…