遺伝子

利己的な遺伝子、2,3章を読み終えた。
個体でも種でもなく、自然淘汰の荒波を乗り越えていく単位である「遺伝子」というものの単位、「大きさ」を表現しようと努力されている印象だったが、どうも細かいところでは何を言っているのかよくわからなかった。
有性生殖と、交叉というものの意味については、この議論の範囲内では言及できない、ということであるらしかった。
確かに遺伝子を単位とするなら、50%ずつしか自己を保全できない有性生殖よりも、100%残せる無性生殖の方が理想的なはずだ。
これを、「種の多様性」という「群淘汰説」に頼らず説明できる方法が何かあるのか、提示して欲しかったが、ここでは誤魔化して通過した感じだ。