終の棲家

by磯崎憲一郎
芥川賞受賞作品が文芸春秋に掲載されたので、恒例として読んでみる。
さっぱり意味のわからない小説だった。「現実とはここまで主体性からかけ離れたところで回って行く」とでも言いたいのだろうか。「ところがとつぜん」というような接続詞が多かった気がする。

石原慎太郎氏がいつも苦言を呈しているが、せっかくの芥川賞が、どうも価値の薄いものとなってきている気がする。年二回も選出するのをやめて、年一回に減らしてはどうだろうか。もしくはショパンコンクールみたいに、一位該当者無し、というような回を増やせば、もっと賞の価値が上がるのではないだろうか。