葉桜の季節に君を想うということ

by歌野晶午
これもその友人から勧められた本。ミステリーなので一気に読んでしまう。
ミステリーの意外性が、そういう部分になってしまっていうのもありなのか、ちょっと疑問に思うところはあっても、まあこれからの日本にとってはそういう元気な方たちが必要というか、そういう時代になって行くべきなのかもしれないし、悪くは無い、という印象だった。
ただ、ミステリーとしてこの作品が優れているのか、と問われれば、読者を作品に引き込む力、意外性で驚かせる展開を含めて、そこまで優れているとは言い難い気がする。
私にとって理想の境地は「70にして心の欲するところに従えども、のりを超えず」というやつなので、そのイメージを崩す登場人物ばかりだったというのも不満なのかもしれない。