伊坂幸太郎「終末のフール」より

第6章の一部をアレンジしてみる。

「天体オタクって言えばいいのに」
「あれは蔑称だ」と俺は笑う。すると二ノ宮は眼鏡を指で押し上げてから、「何かに夢中になる人をオタクって言うなら、それは敬称だ」と真顔で言った。
「いや、俺は、褒め言葉だと思っては、使っていないから。気持ちの問題なんだよ」
「僕にとっては、僕の気持ちの問題しかないからね」
こいつとはいつまで経ってもこの平行線をたどるのだろう。むしろそれは頼もしく感じられることでもある。

あまりうまくないようだ。