人生概念モデル

中島敦「狼疾記」に、「螺旋階段」のエピソードがある。
人生は螺旋階段を昇っていくようなものだという表現だ。1年1年同じところをぐるぐる回っているように感じるけれど、ある程度経って見ると、着実に見える景色が違って、見晴らしが良くなってくる、というような意味だ。
私はさらにファミコン世代として、この螺旋階段に「スパルタンX」の敵が出てくる、という設定にしたい。ただ違うのはこの出てくる敵、というのは「北斗の拳」で出てくる「強敵(とも)」というやつで、戦った後、どちらが勝とうと味方になる場合もある、という点だ。もちろん後味の悪い別れ方もあるだろうが、それはそれで自分の「影」に気づかせてもらう貴重な機会とも言える。
どのような味方を得られるかで今後の昇り具合も、ステージの面白さも格段に変わってくる。人との出会いこそがかなり大きなイベントなのだが、昇っていくのはあくまで自分一人。中ボスはいるけれど、大ボスもいないし、助けるべきルーシーもいない。本当に昇っているのか、下っているのではないか、などということは実はどちらでも良くて、ただ見える景色が楽しめればよい。
人生のモデルとしてはこのようなイメージで自分は捉えている。