冠動脈疾患とうつ病のレクチャー

冠動脈疾患は炎症性疾患であり、炎症を抑えるという目的のリピトール投与。2次予防には必須と言うこと。逆に1次予防としては日本人では、厳格にLDLを下げる必要はあるのか?という疑問が呈されていた。
うつ病については以前も講演を聞いたことのある佐伯俊成先生の講義だった。
前回同様、面白く人を聴き入らせる話しっぷりで、「そんな医者はヤブです」とばっさり切って捨てるのはこぎみがいいが、ちょっと逆に胡散臭く感じられる気がした。
ポイントとしては、本物のうつ病と、憂鬱気分との間に存在する、「軽症うつ」もしくは「新型うつ」という症例が非常に多く、これにどう対処するか、という内容だった。
本物のうつの特徴は食欲消失。抗うつ薬が著効する。
軽症うつは、逆に薬が効かなかったりする。しかし、どちらにも共通するのは睡眠障害
治療はまず睡眠障害の改善を目指す。睡眠薬を力価に従って、こまめに切り替えていく。
1.超短時間作用(睡眠導入):マイスリーアモバンハルシオン
2.短時間作用(導入維持):リスミーエバミールレンドルミン
3.中間作用(維持):ユーロジンベンザリンロヒプノール
次にうつに対してはまず抗不安薬を投与する。これも効かなければ容量増加>薬剤切替。併用はしない。
セディール<リーゼ<<セルシンメイラックス<<デパスセパゾン<<ソラナックスレキソタン
それでもだめなら抗不安薬に追加して抗うつ薬を併用する。抗うつ薬同士の併用はしない。
レスリントレドミンン<デプロメールジェイゾロフトパキシルリフレックストリプタノール

ドグマチールをくそみそに言うのと、薬剤性パーキンソニズムについての話は前回と同じ。
パーキンソンっぽいお年寄りは良く診るのでマイエルソン徴候についてはぜひ自分でやってみたい、と前回も思ったのにやってないな、、、、

食欲を出すための薬としてはリックンシトウしか知らなかったが、ぺリアクチンという薬を新たに教えてもらった。抗ヒスタミン作用が食欲に繋がるらしい。

今回持って帰った情報はこれくらい。