今後のこと

私の次に古株であるところの当科No.3の位置にある同僚の、異動が決定した。来年の6月に彼の希望である病院へと転勤するらしい。来年は私か彼かが動く番で、どちらかというと最古参の私にその権利があるだろうと思っていたが、私がいなくなったあとの当院の透析の事情を考慮しながら動き方を考えている隙に、彼の移動が決まってしまった。これによって私が来年動くという話はありえないということになる。
このように事態が決まって、わかったことは、すでに医局人事を離れている私は、自分で自分の移動の期日を決定しなければ、いつまでたっても、いいように周りにこき使われ続けるということだ。
すなわち、再来年の春には、私はこの病院を辞める。次に勤めるのが実家の透析診療所になるか、広島市内の透析規模の大きな病院に通勤勤務するのか、それはまだ決められないが、自分で情報を集め、自分で決めていかなければ、何も話は始まらない。
紹介状とか推薦状とか、そんなものを書いてやる、何も紹介が無ければ経歴に問題のある人物と思われる、などと、院長も部長も言うけれど、それを餌に期日をいつまでも引き伸ばすというのが向こうのやり方らしい。