right ureteral stone

当直中、4時すぎに起こされ、男性の右腰背部痛の患者が救急車で搬送されてきました。まあ、専門領域なのでちょろいもんです。エコーにて右水腎症を認め、尿潜血も認めたので確定診断としてよいでしょう。NSAIDs座薬、ペンタゾシン筋注、ブスコパン2A静注、とお決まりの鎮痛コースをたどり、疼痛強いため、当科入院となりました。明日というか今日だけどDIP施行して、結石の位置確認、extravasationないこと確認して、ESWL施行するか尿管カテーテル留置か決定します。

夜は交通事故で膝をすりむいた、若年女性と、喘息の咳で肋骨が折れたかもしれないといって来院した女性の対処をしたくらいで、むしろ精神科の退院したばかりの患者が睡眠薬をくれといって長々と電話してきたことのほうがストレスなくらいで、すっきりしない当直業務だっただけに、最後にすっきりはっきりお役に立てる疾患で来院してくれたのは、精神衛生上はよかった感じ。しかしこの広い大阪市内で、今晩の泌尿器科緊急対応してるのうちだけってほんまかな。救急隊の人にはそう言われたけど、、、、

尿管結石は痛みは激烈ですが、感染症を伴ってない限り、命に危険はありません。痛みが取れると排石されてないのに患者が帰りたがって困るくらい。だからむしろ比較的安心して診れる病気だと思う。急性尿閉もそうだけど、患者様に感謝していただける、簡単な病気で泌尿器科医にとってはやりがいのある病態ですね。