C型肝炎治療

本日は医師会の講演会でC型肝炎治療の話を聞いた。
・今まではペグインターフェロンα+リバビリン48週間の治療が標準だったが
・さらにこれにNS3プロテアーゼ阻害剤(以下Tと略)を加えた3剤併用療法24週が中心となる。
・治癒率が50%から73%に
・しかし、3剤療法では副作用が多い
・特に貧血、血小板減少に加え、皮膚症状、腎機能障害、高尿酸血症など
・減らすならリバビリンでなるべくTは継続する(減量は可)
・抗ウィルス薬は単剤では耐性化変異を招きやすい
・今後3年程度でプロテアーゼ阻害剤+RNAポリメラーゼ阻害剤という2剤内服療法が実用化される
・交叉耐性の発生を危惧して3年後まで3剤併用療法を行わない、という判断は誤っている>交叉耐性発生率1.45%

疑問点は3つ
・副作用が多いNS3プロテアーゼ阻害剤を3年後に実用化される2剤内服療法でも使うのに副作用が少なくなるのはなぜか。
C型肝炎は高齢者の疾患であり、時間経過とともに消滅する疾患という認識があるが、今後このような高度の治療開発の必要性はどの程度あるのか。
・ほかのRNAウィルス治療への応用性はどの程度あるのか。