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本日学んだこと

日本大学医学部 心臓血管外科 瀬在 明先生のご講演を拝聴しました。内容は心不全の治療について。 瀬在先生の臨床実感とエビデンスに基づいたお話で、私は畑違いながら、透析診療で心不全はどうしても関わるので、とても役に立つお話でした。・RAAS系(レニ…

11/15学んだこと

胃食道逆流症(GERD)について 不定愁訴と思われている患者さんの中のかなりの方(10%程度?)がGERD ドクターショッピング、転医を繰り返すような、「困った」患者さんの中にGERDの方がおられる可能性があるので、ぜひ見つけてあげてほしい、とのこと ・食…

2/26学んだこと

九州大学 耳鼻科 澤津橋先生のご講演を拝聴しました。 私自身もヒノキの花粉症を持っており、もうすぐ喜ぶべき春なのに上気道に不快を感じつつ過ごさねばならない季節となります。 スポンサーはサノフィでディレグラという抗アレルギー薬が押されていました…

DM-CKD

今夜は、糖尿病性腎症についての講演を聞いた。 ・DM腎症と腎硬化症は臨床的に区別できない ・DM腎症で腎生検を考慮するのは、網膜症が無いもの。 ・IDDMではCKDの進行遅いARB効かない ・NIDDM:インスリンは腎尿細管Naチャネルに作用し塩分貯留増加 ・ARBは…

高尿酸血症について

昨夜は尿酸についての教育講演会を聞いた。尿酸についてまとまった話を聞く機会があまりないので、貴重な機会だった。 基礎研究で、サザンブロットで濃く染まった程度のことで、 有意と言ってしまってよいのか、 こうである可能性がある、レベルと、こうであ…

高濃度酸素液について

・トレーニング前に数滴、水などに溶かして飲用する。 ・酸素2000ppmと書いてある。 ・活性酸素がO−であるのに対して、O+なので、これを中和する、という説明があった。 ・現代人は酸素が足りていないのでこれを補給することで、トレーニングのパフォーマン…

CKD治療 by Dr.正木

・CKD治療は降圧治療が中心。 ・体液貯留の治療はサイアザイド利尿薬から ・NaCl排泄の管理はCl濃度で行う。 ・尿蛋白は糸球体の障害で ・クレアチニンの上昇は間質・尿細管の障害で ・ネフロンを栄養する動脈は一本>動脈硬化で一緒くたにやられるため、腎…

泌尿器科感染制御

・抗菌薬膀洗のUTI予防効果なし ・消毒薬膀洗のUTI予防効果は不明 ・尿道カテーテル交換時期に関する検証なし ・尿中Tbの感染の危険なし ・Purple Urine Bag Syndrome:無症候性細菌尿:気にしなくて良い ・医療従事者のHBV予防注射は0.1.6か月で。抗体陽転…

男性不妊症診療のまとめ

・日本の生殖可能年齢男性25-40age male=1560万人 ・うち、婚姻できる男性が2/3 ・婚姻1/10が不妊 ・ART(生殖補助技術)としてIVF-ET(顕微授精+胚移送)、ICSI(精巣内精子採取+顕微授精) ・ICSIができるまでは妊娠率が10%程度。ICSIになってから妊娠率5…

DM経口剤整理

JA広島総合病院の石田和史先生の御講演を拝聴しました。 DPP4阻害剤が席巻し、何がファーストラインかわかりにくくなってきた経口血糖降下剤の整理をわかりやすく行っていただいたのでよかったです。まず、糖尿病を3つの軸で分ける。 インスリン:分泌低下な…

うつ病治療、睡眠薬まとめ

今週の半ばに 広島大学病院総合診療科 佐伯俊成先生の講義を拝聴しました。 この先生の講義を聞くのはもう3回目で、毎回毒舌というか白黒はっきりさせたお話をされ、 「抗不安薬を複数種類使っている精神科医はヤブである」というようなことをはっきりと話さ…

腎性貧血 勉強会 記録

第42回 広島血液浄化カンファレンスにて 東京大学腎内教授 南学正臣先生のご講演を拝聴しました。腎性貧血をテーマに基礎から臨床まで最新の知見と それによる新たな腎性貧血治療の視点、考え方を概説され、 非常に勉強になりました。 以下、記録しておき…

高血圧とアジルバの話

もう、めんどうなのでFBにアップした記事をそのままコピペする。 こうでもしていかないとブログの維持はできない。 今夜は、川崎医科大学腎内の柏原直樹先生の講演を拝聴しました。 武田製薬がスポンサーなのでアジルバの利点が強調されるのは仕方ないですが…

青木先生の講義

・抗生剤が枯渇する!耐性化>>新抗生剤開発。 ・CTRXは体のすべての部分に移行>効かないとすれば膿瘍化 ・ローカルファクターはグラム陰性桿菌に効く薬だけで考えていく。 ・人が死にかけの時につく菌:アシネトバクター、ストレプトモナス=葬儀屋=起炎…

脳梗塞予防の抗血小板療法と抗凝固療法

本日は埼玉医科大学の棚橋紀夫先生の表題に関する講義を拝聴した。 ・脳卒中は4割が脳出血、6割が脳梗塞。 ・脳梗塞には:ラクナ梗塞、アテローム梗塞、心原性梗塞とある。 ・リスク計算にはABCD2スコアがあり、4点以上でハイリスク。 ・1次予防は高血圧、DM…

CKD-PD update

本日は広島大学腎内の正木教授の講演を拝聴した。 以下今日の学んだことを列挙。 要約としては「CKDの加療、進展予防ではとにかく減塩・降圧が重要。CKDから透析導入への明確な基準は無く、これから設定されるべきだが、自尿の維持が重要なため、PD-first、E…

透析患者とパラシクロビル

透析患者でもしばしば起こる帯状疱疹。 この治療薬のパラシクロビルだが、今日で3例目の副作用例を経験した。 パラシクロビルの帯状疱疹での常用量は3000mg/day。 しかし、透析患者ではこれを250mg/dayまで減らさなければならない。 これは添付文書を終りま…

ACP午前の部

FUO再考 by 柳秀高さん ・FUO定義=38.3度以上の熱&3週間以上続く&1週間精査でも原因不明 ・FUOに多いもの:陰影ない粟粒結核、CTでわからない深部膿瘍、リンパ節のないリンパ腫、頭痛側頭所見のないTA、亜急性甲状腺炎 ・病歴、身体所見から手がかりを=p…

ACP午前の部THM

いろいろ注目したことを下記に列挙したが もっとも有用だったのはサブスカという利尿薬の情報。 明日は午後の部についてまとめる。

C型肝炎治療

本日は医師会の講演会でC型肝炎治療の話を聞いた。 ・今まではペグインターフェロンα+リバビリン48週間の治療が標準だったが ・さらにこれにNS3プロテアーゼ阻害剤(以下Tと略)を加えた3剤併用療法24週が中心となる。 ・治癒率が50%から73%に ・しかし、3…

Uro集会

この辺りの泌尿器科医の集まり。開業医は私だけなので、勤務医の先生方の愚痴を主に聞く感じになった。 本当にフラストレーションも多い仕事をしておられると思うので、できればそれを軽減できるようにお手伝いしたいと考えている。 しかし、地方の、マイナ…

寺澤先生講演

こんな地方の勉強会の講師として来ていただくには高名すぎる方であるように感じるのだが、福井医科大学救急の寺澤秀一先生が隣町で講演されたので聞きに行く。 相変わらずのエンターテナーっぷりだったわけだが、やはりサテライトで見る場合より、生なので臨…

]選択的β3刺激薬

昨年9月に発売となったベタニス。 OABの治療薬として今まで抗コリン薬しかなかった状況に新たに期待される薬であるが、 問題点4つと、今後の見通し。 ・動物実験で生殖腺に悪影響あるとされたため、現在、男性全般と、生殖可能年齢女性には使えない。>米国F…

以前の記事を訂正

以前この記事で http://d.hatena.ne.jp/kabalah/20110125#p1 インフルエンザワクチンは単年では効果があるが、数年の単位で見ると、結局罹患を予防できるとはいえない、という、1979年のLancetに掲載されたエビデンスを紹介したが、どうもこれは間違った統計…

シロシベ・クベンシス

学生時代、まだサイロシビンが違法なドラッグに指定されていない頃だったが、ネットで胞子を購入し、自分で茸を栽培して、食べていた。俗に言うトリップ状態、共感覚という現象を味わったが、特にそれで快楽を感じたわけではなく、ただ現象として面白いので…

DM講義-DPP4iについて

スポンサーもノバルティスだったせいか、やたらエクアよりの話だった。けれども理論的根拠も多かったので、だいぶこちらの考えもエクア寄りになってしまったのは確か。 ・傾向摂取された糖分の自然史。50%が肝臓に貯蔵、残りが食後40〜45分で筋肉周辺に向か…

透析まとめ2

以前、透析治療方針についてまとめたものをUpしたのが2006年。 それから5年たったので、現時点での私のやり方をまとめてみた。 長いので畳みます。

透析業務まとめ

さて、透析業務のまとめを作成しながら、Evidenceの確認、CQの発掘をしていきたいと考えている。まず、6年前に作成した私のマニュアルから業務の概要をつかむ。 http://d.hatena.ne.jp/kabalah/20061006#p3

感染症関係から

岩田健太郎さんという神戸大学の先生の著書が面白そうなので、購入してみる。 ブログはこちら。 http://georgebest1969.typepad.jp/blog/ もともと、若手医師セミナーというので、感染症については青木眞さんのおっしゃるところを拠り所にしようと考えていた…

近藤誠氏と鈴木亮氏

上記のワクチン問題についてネットで調べているうちに、近藤誠氏のインタビューや、それに関係した、一人の胃癌患者の手記を読むにいたった。 近藤誠氏は、売名のためにセンセーショナルな発言を繰り返しているような人かという先入観を持っていたが、患者本…