hunterxhunter22

22巻まで読了。
面白いのだが、蟻編になってから、少し違和感を感じている。いや、そもそもの違和感の始まりは、幻影旅団の女団員が自分の記憶を弾にして、他の人間に渡せる、という設定の辺りからだが、、、
漫画だから当然非現実的なことが起こっていい。だが、何でもアリになってしまうと、ストーリーからリアリティと緊張感が失われてしまう。記憶、という複雑な精神世界(意識の領域)が簡単に他人に譲渡できる、という設定は、恐らく、自我とか独在性という哲学領域への無知があるからこそ出来る設定で、あまりに人間の精神活動を単純化しすぎている、と思う。
また、蟻編の始まりが余りに唐突であった(突然のキメラアントの漂着)割には、ネテロまで動員されるような、世界的な危機になってしまっていること。そうなるならば、もっと細かいキメラアント出現の歴史的経緯、必然性などが描かれるべきだと思う。
突然現れ、食べたものの能力を発現できる、という無茶な設定で一気にあらゆるハンターよりも上位の敵が出現する、というような無茶な展開はちょっと、やり過ぎ、と感じられる。


随所にドラゴンボールへのリスペクトが感じられる。キメラアントはセルを思い出させるし、王はどうみてもフリーザだ。