科学的である、ということ、また何を信じて、何を避けて生きていくか

上記の寺で、還元水、という話が出たので、いろいろ前から思っていたことの確認のため、マイナスイオンとか還元水が健康に良い、という疑似科学的な言説についてネットで調べていたところ、
http://www.yasuienv.net/
安井至先生のHPを見つけた。
マイナスイオン環境ホルモン、これらのテーマが、営利目的、もしくはマスコミの話題性のために、如何に根拠なく、疑似科学で信憑性を与えられて騒がれていたか、ということがきちんと解説されていて、面白かった。
安井先生の言っているのは、マイナスイオンが①「効果無い」、ということではなく、効果があるとされている説明に、科学的な根拠が無い、ということであって、効果があるかもしれないが、それは②「きちんと検証されていない」、ということだ。
①を言うのではなく、②を言うのが、科学的な態度だと私も思う。
福島の原発問題、私も妹が山形に住んでおり、姪や甥たちは放射線の影響から比較的近い位置にいることを考え、どう暮らしていくべきなのか、時々考える。また、近隣に住む知人のイタリア人男性が婿入りした家庭の話で、外国から見れば日本はいまや危険な国で、子供のためにもイタリアに転居すべきだ、というような親戚がたくさんいる、というような話も聞く。
うちのも乳幼児である子供がいるわけだが、実際農作物の購入には産地を選んだほうがよいのか、どうなのか。健康に良い効果を得たい私は、いったい何を信じて、購入すればよいのか。それは、自分自身で食べてみて納得する、もしくは放射線のように有害効果が遠い将来現れるような事項に関しては、何が信用できる情報なのか、また、それを避けることで生活に生じる不具合と、その不具合をどの程度の期間にわたって続けていくのか、というマイナス部分の相対との比較など、自分で良く吟味して、放射線の影響がある農作物を食べないのかどうか検討する、ということになる。小さい子供がいる場合に神経質になることについては妥当性がある、と私も考えるが、それでも、国外脱出まで検討する、というのは日本で生まれた日本人である以上非現実的だろう。
たとえ、子供が小児甲状腺がんになる確率が3/10000から5/10000に増えるといわれても、ここで暮らしていくという選択をする。それが5000/10000となるのであれば、さすがに逃げる方法を考えるだろうし、誰でもそうするだろう。