さていろいろと

やらなければならないことが。まずはこの辺の勉強会や食事会をこなしていくことからはじまるが。
師長の任命式をやることや、その周辺の人事。
さらにIT化、というかホームページを充実させ、営業PRだけでなく、人材募集もこちらを通じてやっていきたい。


30年という長いスパンで、私はこの自分が経営し、勤務するこの診療所を、他人に譲り渡す方向で動かなければならないと考えている。自分と家族のクイブチと、老後の経済的は保障はなるべく確保するくらいの貯蓄を作りたいとは思うが、経営規模をどんどん大きくして、大きく社会に貢献する、もしくは稼ぐ、というような野心は無いし、そもそもこのような地方都市にそのような需要は無い。そこで、誰にこの医院を譲り渡していくか、ということだが、私の希望としては20年くらいの期間をかけて、協同経営者というような、うまの合いそうな他人を探し出して、ともに働いていきながら、徐々に経営を譲渡していく、という方向を希望している。
現在、透析という治療の特殊性から、一年のうち、日曜以外は完全な休日は無く、1泊旅行以上の遠出はできないような勤務状況で、実際は父親に仕事を頼めるので今回のような海外旅行も可能だったが、これもいつまでもできることではない。現在の経営状況だと、医者が二人で経営し、どちらも家族を養っていける程度の収入は確保できるような状況であり、大学で研究して教授になりたい、もしくは都会の総合病院での部長のようなやりがいのある仕事と、都会での生活を享受したいという気持ちの無いような医師がいれば、どなたでも歓迎できるような、そういう状況だと思っている。
とはいえ、得体の知れない人を突然迎え入れるのも抵抗があるので、できれば医学部時代の同級生とか、高校時代の同級生とか、ある程度どんな人物かわかっている相手がいいのだが、残念ながら同級生たちは、みな志が高いか、都会での生活を望むような人のほうが圧倒的に多数だ。
この地方都市でも、方向性こそは違っても十分に志の高い医療はできると思うし、臨床研究もそれなりのものができるはず、と考えてもいるが、私自身は収入が半分になっても生活のQOLを高めるため、業務を分担してくれる人を、今は求めるような心境にいる。
透析を止めてしまえば、だいぶ自由になるのだが、現在の経営の主体はまだ透析であるし、需要もあるのであと10年はこの体制でいくしかないだろう。10年後くらいに、たとえば幹細胞由来の人造腎臓移植などの技術が開発されて、透析が著しく廃れてくれれば、逆に一般内科+泌尿器科の診療所として細々とやっていくことができる。だが、今のところそうなる可能性はまだまだ低そうに思える。

というわけで、

当院では、QOL志向の医師を長期にわたって募集中です。週休3日以上休みの取れる勤務で年収1000万以上を保障できますが、高齢化の進む自然の豊かな地方都市に永住でき、精神や性格の安定している方を希望します。

というような募集を、多くの医師の目にとまるようなホームページに掲載していきたい、と考えている。