若手医師セミナー第6回

今回は寺澤秀一氏のお話で、ER診療のピットフォールというお話だった。
青木氏と共通する、面白い具体的なお話が多かったが、笑いのプレゼンの仕方が、狙い過ぎている感じで、青木氏のような淡々としたプレゼンテーションの方がセンスが良いと感じた。
目新しかった、もしくは重要と感じたポイントをいくつか。
・QQ対応においては電話対応からすでに問診が始まる(責任がある)
・なるべく患者本人と会話を。
・20秒でのバイタル採取:>トリアージ

    • 患者は一息でどれ位話せるか。
    • 呼吸時肩が動くかどうか
    • 外頚静脈の張りと呼吸性変動
    • 脈、体温、血圧をトウコツ動脈から

・小児の急性胃腸炎では虫垂炎の可能性を念頭に
・女性の急性胃腸炎では子宮外妊娠など婦人科疾患を念頭に
・受傷の原因を聴く、最初の症状を聴く
後縦靭帯骨化症の転倒後の上肢痛は中心性頚部脊髄損傷
・ワーファリンと併用薬の危険
これくらいかな。青木氏の話と比べるとメモしたいような内容が少なかった。
α1ブロッカーでの起立性低血圧の話は、勤務医時代の苦い記憶が蘇った。
このようなざっくばらんな感じで、医師がわきまえておくべき医療経済、政治的態度、というような演題をやってもらえないものかなあ、、、。
医療費という問題、社会福祉という問題に直接かかわっている職業なのだから、医師も政治や経済に踏み込むべき、もしくは自分なりの考えというものを持って置くべきだと思うのだが、さっぱりわからないし、誰の話に信用が置けるのかも分からないし、そもそも興味が持てない。
こういう、話し方をする講師の方なら、あるいは興味を持たせてもらえるのではないか、と。