異動について。

大学の医局人事から外れてしまった私は、自分で自分の異動先を見つけなければならない。広島の市中病院で、透析を大規模に行っている病院で研修を積もうと考え、候補となる病院は見出した。そこのレジデント枠に応募しようと考えていたが、この前の飲み会で部長からストップがかかった。
曰く、「推薦状も無く、公募という形で就職すると、なにか問題があって大学にいられなくなったのではないかと経歴を疑われることになる」「自分が教授に掛け合って、推薦状をもらうようにするからもう少し異動の話は待て」ということらしい。
そのときはそういうこともあるかもしれないと考えていたが、結局いつその推薦状を書いてくれるのかということには一切言及が無かったので、結局向こうの都合がいい期間まで、ここで働かされる、という可能性が高い。
泌尿器科的には当科は部長も変わったことであるし、TURPに代わる、レーザーを使ったフォーレップスという治療や、軟性鏡を使った様々な手技など、まだ学ぶべきことはあるかもしれないが、自分の将来的にはあまり関係ない。透析関係で、今後これ以上この病院で学べることはほとんど無いと考える。
大阪は文化的、物流的に非常に便利な町であるけれど、子供の成長や健康を考えると早晩ここを出て行くべきであるという気がする。
まあ、ここまでは私の側の一方的な都合で、あとは立てなければならない義理というものがある。この病院で仕事をさせてもらえたのだから、自分がいなくなったあと、あまり迷惑をかけることの無いような形で出て行きたいと思う。それには透析室を専任で見てくれるドクターの後釜を見つけなければならないのだが、院長は「アテはある」というのみで、具体的にいつ、その腎臓内科のドクターがこちらにこれるのかという話は無い。当院に腎臓内科としての常勤医がいないことが、大々的に問題となるような、何か事件があってくれれば良いのだが。