体性幹細胞治療

1週間前の土曜の夕刊に、腎不全者の腎再生治療におけるトピックと思われる話題があった。体性幹細胞という臓器における多分化能を持つ細胞により、マウスの廃絶した尿細管の再生が確認できたらしい。東大での研究の成果で、アメリカの医学雑誌に発表があったとのことだ。腎機能の再生には、尿細管だけでなく、糸球体の再生が不可欠だ。また、長期間にわたって廃絶して、萎縮腎となってしまったような腎臓の再生も可能なのかどうか、原疾患再発の危険は無いのか、など、まだまだ難問は多いとは思うけれど、腎再生における、大きな前進の一歩ではあるだろう。