三途の川までは見えないが。

免許更新のため、違反者講習と言うのを受けてきた。2時間の内容で交通事故の統計学的な話、どういう事故が多いか、また交通規則、罰則、減点、免停の仕組みの講義があり、さらに交通事故の実際をいくつか集めたビデオを見せられた。
ビデオでは、車同士の衝突で車がアルミ缶のように、クシャと音を立ててつぶれるさまや、人がマネキンのように飛んで行く姿が映し出され、視聴者への威嚇効果を十分計算された内容のビデオであった。ビデオでいわれている通り、交通事故は加害者被害者ともに重い不幸を背負わされる、避けるべき事態だとあらためて認識させられた。
また、減点の仕組みも知ってはいたけれども一年間無事故無違反で過ごすことで、なんとか現在の3点の減点を消してしまわなければならない。
自分の身の回りの人間に起こった様々な不幸を見てきた経験が、このようなビデオの自分における警告効果を強めていると思う。結局は他人事であるところの不幸を、自分の身にひきつけて考える傾向が強くなってきた。これが、子どもができて、私自身が人生に対して守りの姿勢に入っているということなのだろう。

守っているものは何なのか、それが守られた結果何が達成されうるのか。