21.4.2005.

昨日緊急入院となった結石症例のDIP&ESWL。明日膀胱鏡予定の入院一件。
慢性腎不全だが保存期であり、外来フォロー中であった方が、間質性肺炎の悪化、および部位不明の消化管出血にて入院中であったのだが、呼吸状態悪化し挿管人工呼吸器管理となっていた。主治医から連絡があり、Cre=3.0くらいだが、乏尿となっており輸液する必要があるため透析を回して欲しいと。私から言わせると現在の状況においてこの症例に透析を行う適応は無い。低蛋白血症があり、血管内脱水、低血圧があるそうなので、それを是正した上でさらに乏尿が続き、結果として肺水腫が来るようなら緊急CHDFでも何でも回すけれども、Cre=3.0くらいならば腎血流が改善すれば尿量は得られるはずである。時々内科から依頼されるのだが、乏尿で輸液をしたいから透析で除水してくれという依頼は、私から言わせると間違った治療方針だ。除水は溢水状態に対して行うものであり、透析による除水で腎血流が減り、腎機能は悪化するのであるから、溢水となる可能性があるからと言って、予防的に行うような種類の治療ではない。