Balgianish Blade

このブログの編集画面で、どこから人々がここを見に来てくれているかが分かる。
多くは「永井均」「FFXI」「ワンピース」「透析」などのgoogleかyahoo検索から来ているようなのだが、たまに妙なところ、たとえば、「虎に踏まれて稀に死す」というわたしの一行紹介文から検索されていることがある。しかも最近なぜかこの検索からここに来る人が多い。
これは1990年台の大学受験化学における、マレイン酸、フマル酸という異性体物質の化学構造式における、構造の違いと物質名との対応を覚えるための語呂合わせだ。これらの物質に受験以来であったことはなく、この語呂合わせが、実生活に役立つことはない。けれどもこの語呂あわせが口回しがとても良い(3音+4音=7音 + 3音+2音=5音での構成がいいのだと思う)のと、私の好きな山月記を思い起こさせる点でわたしはこれを座右の銘としている。この時期、この語呂合わせからの検索でここに到達するのは多くが受験生なのかな、と考えると、人生についてはなはだ後ろ向きなこのブログをあまり読まずに、早めにブラウザの戻る、をクリックして欲しいと思う。
いや、正確に言うと人生について後ろ向きなわけではない。確固とした後ろ盾を人生の外に求めることができないと知らされ、幻想と知りつつそれを支えにして、生きていかざるを得ない、ネクラな人間のブログであるということである。