19.1.2005

午後からシャント閉塞例の再手術。前回手術時に著明な動脈硬化を認めており、今回も成功の可能性が危ぶまれる。シャント作成困難な一例だ。気が重い。
シャント狭窄にてPTAを二回施行した方が本日退院となる。こちらはうまく行った。良好なシャント血管が発達しつつある。
シャント手術結果。前回シャントにより拡張した静脈が、利用可能であったため、良好なシャントを作成できた。術前の血管エコーで静脈は内腔はあるものの血流を認めず、血栓が器質化して利用できない可能性もあった。切開したところ血栓を認めたがフォガティにて十分除去可能であった。動脈の粥状効果も、中枢側では軽度であった。ただ、動脈は前腕中部ではかなり深部を走行しており、到達するために前腕筋群をスプリッティングしなければならなかった。当科で取り扱う領域ではないため、心配であった。これだけしっかりしたシャントが作れれば、今後狭窄時にもPTAで対処できるかと思う。術前はかなり気が重かったが、左前腕でやるという私の判断がプラスの結果となり、よかった。