げんしけん

昨日はFFXIをやりながら、買ってきた「げんしけん」を読みました。キャラの設定がうまくしてあるし、読んでいて楽しいですね。オタクというものもどういうものなのか、ひとしきり論じるべきテーマではあるけれど、ある趣味の領域にこだわりがあり、そこに自分のリビドーの多くを費やしてしまう結果、そのせいで、現実の社会生活や、一般常識の獲得に関して、欠陥のある人、と定義されるとしたら、私も十分オタクとして認定されうる一面もあるし、けれど、給金によって自活できるような仕事に就いているということだけで、オタクではないともいえるかもしれません。
まだ1-3巻までしか読んでませんが、この漫画では「オタク」文化だけを取り扱っているのではなく、「オタク」であることに対する抵抗や、「オタク」であることへの開き直り、そうした「オタク」と社会人であることとの葛藤も大きなテーマとなっているのです。
そして、上で引用した部分とつなげると、まさに「オタク」である人こそ、「友だちなんかいなくても生きていける人」とも言えるのです。それが理想的なことであるのかそうでないのか。それも含めて、この漫画は十分深みがあり、また興味あるテーマを展開していると、私は思います。