本日の営業内容

午前中はESWL*12件。昨日前立腺生検をした患者の退院手続きなど。午後は外来診療を行いながら、両側水腎症で両側尿管カテーテル留置中の患者のステント抜去を行う予定。
この両側水腎症の患者は、1週間前に入院してきて、当日に両側尿管カテーテルを留置した。2年前からすでに腎不全にて他院で血液透析を施行されている男性で、この両側水腎症がいつから発生していたものなのか、かなり怪しい。他院で腎後性の要素をあまり検索もされずに腎不全を放置され、透析導入となった可能性がある。主訴は無尿であったが、両側尿管カテーテル留置してより、尿量は増加してきており、悩ましいところではあるが、明らかな尿路通過障害の原因が見当たらなかったこと(当初は両側尿管結石、後腹膜線維症、悪性腫瘍を疑っていたが、CTにて病変が認められなかった)、加えて両腎ともに皮質の萎縮は明らかで、たとえ通過障害があったとしても、外科的な積極的な処置を行ってまで、尿流を確保してやる意味がないという判断とにより、本日両側ともに抜去の予定となった。尿量が当初200ml/dayから、900ml/dayと増えてきただけに、どこまで腎機能が回復するのか見てみたい気もするが、本人も早期の退院を望むし、まあ仕方ない。

*1:体外衝撃波による尿管結石破砕術