retroperitoneal scopic nephroureterectomy

左尿管癌に対して、腹腔鏡下に左腎摘除、その後体位変換して傍腹直筋切開、左尿管を下端まで剥離して、腎、尿管を一塊として摘除した。術式としては膀胱尿管移行部を膀胱切開の上、膀胱壁を含めて切除すべきであるが、すでに膀胱内にも移行上皮癌を認め、TURBt施行した後であり、再発防止という観点からの膀胱部分切除にはあまり意味がないので、膀胱壁を切開せずに移行部を確認の後、尿管を引き抜く形で切除した。手術時間はほぼ6時間。
ひさびさに昼食抜きとなる手術に入った。大学での研修時代には腎移植の手術で27時間ぶっ続けで、食事も排泄行為も休憩もせずに手術に入ったこともある。しかし今はもうそんな仕事に将来携わる予定もなく、外来で可能な検査手技や、外来手術で可能な手術手技、内シャント造設術や膀胱鏡検査、あえて外来でTURPをするかどうか悩みどころであるが、そんなところが私の将来に関わる手術。
だから全麻開腹による、大きな手術に入るときの私の熱意は甚だ希薄なものではあるが、むしろそのようなやる気ない立場のほうが、緊急時の操作ミスや、いつも行っている操作のし忘れなどを未然に、的確に指摘できるようで、それなりに役に立っているのかな、とも思う。まあ、労働時間をなるべく早く切り上げるために、自分にできることについては最善を尽くす熱意はあるし。

はあ、疲れたな。手術はうまくいったけど術前のCTですでに所属リンパ節腫脹を指摘されているわけだし、根治可能かどうかについては甚だ疑問だが。
あ、この状況ってなんかテレビでやってた「白い巨塔」の症例に似てるな、、、。

今日はこの手術のせいで職場からのブログ書き込みが不可能でした。入院患者の指示とか出してたら17時になったし、今日は昨日が祝日だったから筋トレしないといけない日だったし。