夕刻の日差しの中で

ハワイのコンドミニアムで部屋に夕陽が差し込み
一日の終わりと旅行の終わりを意識する時間
小学校のグランドで、友達との楽しい時間が夕闇の訪れとともに
終わるのを意識した時間
大学時代の下宿で昼寝を夕刻までしてしまい、
目が覚めた時には一日が終わりかけているのを、
洗濯機のあるキッチンの高窓から、ベッドまで差し込む夕陽で
気づいて
一日を無駄にしたことだけでなく、
自分の生きているすべてが空しいと感じるかどうかのせめぎ合いの中
じっと時が過ぎるのを待っている時間。


こうした時間の中で、寂しいような、
苦しいような、じれったいような、いとおしいような
そんな気持ちを強く感じていた。


そういう時はいつも独りきりだった。