街の神秘と憂鬱


暖かくなったので裏庭の壁画制作を再開。模写の2枚目、キリコの絵を描きあげた。
この絵を模写しながら、どこにこの絵の魅力があるかつらつら考えた。
ポイントは3つ。
・右側の建物が落とす大きな暗い影の領域。
・夕刻の陽光が射す黄色い乾いた領域。
・極端な遠近法を利用しながら、ところどころ遠近法が歪み、デフォルメされていること。
これらにより、街は非現実的で、異国的、乾き、郷愁といったものをたたえたイメージとなる。
小さな女の子が陽の当たる中車輪回しをして駆けている。暗い建物は鉄道の駅のようでもあり、貨物列車の車両が放置されている。
これが夢の世界ならここに留まりたいのか、眺めていたいのか、迷いながら遠くから眺めているような情景。
誰もがこうした