つまらない嘘をつく癖

昨日、地区の行事があり、その片づけをしていて、椅子代わりに使っていた、大きな木の板を自分の左足の指の上に落としてしまった。
そのときは普通に歩けたが、夜になってかなり痛み出し、何かがちょっと当たっただけでも激痛がある。
今朝も痛みが強いので仕事中も片足を引きずるように歩くことになったが、そのことを職員に問われ、「地区の行事の準備で運んでいた材木を足の上に落としてしまった」と事実と少しばかり異なる内容を話した。
自分の周りの人々に対する発言には、しばしば、このような些細な嘘が含まれる。大した問題ではないといえるかもしれないが、正確な発言をしていないという点では、信用を得るという点では、十分な態度ではない。
たわいの無い、嘘、というか、たいした違いの無い嘘なのだが、なぜそのように微妙に事実と違う話にしたのか。
同期として考えてみると、そのように話したほうが、文字数が少なくて済んだ。あとは、事象として人々にわかりやすく、「通りが良い」気がした。
この「通りが良い」という目的のために、事実を少し修飾したり、少し省略したり、ということをついしてしまう。
ほんの少し言葉を補えば良いだけなのに、私が足を引きずる姿を見る人ごとに、毎回同じ話をしなければならない、ということの面倒さが、私に話の簡便化を促した。
しかし、こうして簡便化することで、私は彼らを軽んじた、ということになるかもしれない。正確な事実を伝えようとする誠実な態度は、彼らに対して必要ない、と判断してしまったことになる。
なるべくそのようなことの無いように、自分を戒めたい。