透析ネタ集

来週から始まる腎透析関係の臨床研究のための短期集中合宿。
これのためにいまいろいろと準備しているところだが、日々感じてきたクリニカルクエスチョンをある程度、網羅しておきたい、という要請が出てきた。
そこで実際の臨床透析手引書のようなものを作りつつ、それに関連したCCを拾っていこうと思う。
このブログに遥か昔にアップした透析管理のマニュアルのようなものを見に来ておられる方も時々おられるようだ。
そのアップデート版をそろそろ作成しても良いだろう。
現在思いつくCC。
・DWの管理に難渋。もっと簡易で、明確に体循環量を評価できないものか
 現在までの指標:血圧、CTR、中心静脈径、BNP、ANP、PWI、浮腫の有無
 今後の課題:プラズマリフィリングの評価>MCVの変化、体組成計の活用
・リンの管理に難渋。吸着薬の適切な投与、栄養指導の改善、
 リンの変動が激しく、それにつられてiPTHの変動も大きい。もっと安定した測定指標は無いのか。
・再循環の評価
 やはり非シャント肢よりの採血が必要ではないか。透析液にしか入ってない物質の再脱血を見ることはできないか。
・透析中のカリウム摂取
 果物を食べるなら透析中が良い、という命題に妥当性があるか。
・透析中運動療法の有用性
・透析施設に医師が常駐する必要性はあるか
・週4500単位より多いESA製剤の投与が必要となるときには、他の疾患の検索が必要、と臨床的には感じている。しかし総合病院の入院症例などでは普通に9000単位とか使用されている。
L-カルニチンという栄養素の効果について。どの程度積極的に投与すべきか。