ヴィンランド・サガ10巻まで読了

面白かった。
農奴偏が始まって、トルフィンがこのまま戦闘を離れたストーリーになるとは考えにくいが、展開には説得力があり、一気に読んだ。
またクヌートの変身も面白い。クヌートは「ベルセルク」のグリフィスを髣髴とさせるキャラクターだが、神への絶望から、現世に楽園を作る、という方向に向かった。これは実存主義の考え方であり、「ペスト」の医師リウーもこのような立場だと思い、とても面白かった。今後このクヌートが、神と対峙する立場でどのように生きていくのか、とても興味深い。さらに紆余曲折を経たトルフィンも必ずまたこのクヌートに絡んでくるはずで、敵として合間見えるのか、味方となるのか。