若手医師セミナー第3回

青木眞先生の講義なので久々に聞きに行った。
アンケートに卒後13年目と書き込んで、こんな立場で聞いている医師も少ないのだろうな、とも思うが、この先生のお話は何度聞いても、何と言うかリアルでありかつ知的にスリリングな話題で引き込まれる。
感染症診療で、発熱、CRPWBCに捕らわれるな、というこの話。
もう3年目なので聞きなれた内容ばかりだが、とても聞きたい実際のパターン認識の系統的知識。それについては有料のWEB講義を聴いてくれ、ということなのだろう。心得ばかりで、市中肺炎は肺炎球菌、というようなことしか相変わらず聞けなかった。
これを聞くにつれ、まさに昨日、FUOで総合病院に紹介した当院の透析患者。なぜちゃんと腹部の触診やエコーをやらなかったか、と悔やまれる。
一応、虚血性腸炎、心内膜炎のいずれかだろうという鑑別診断をつけた上で紹介したつもりではあるが、、、
あと、今度こそグラム染色をしようと、岩田健太郎先生の本を読んだときも思ったがまた思った。
ステップとしてはまず、検査センターの細菌検査室に見学に行き、次に検査技師さんに来ていただき、グラム染色のための環境を整える。
膿尿の症例はたくさんあるので、染色できる機会は多いはず。
次回8/26は澤田先生のER講義。これはちょっと笑いのテンポとしては洗練が足りないのだが、面白い話が多いのでこれも聞きに行くつもり。

追記:夜勤の終わりのスタッフから、昨日三次医療に送った症例が緊急手術となったことを聞く。腹部の膿瘍だったか。