プール

小林聡美主演作品。
「かもめ食堂」は面白かったので、同系統、ということで見てみたが。
この小林聡美さん、という女優さんは、ただひとつのキャラクターしか演じることができない、もしくはそれ以外のキャラクターを演じることを監督から要求されないキャラクターなのかな、と思う。
すべてを放り投げてでも、自分の好きなことをやって生きる、というのはうらやましくもあるけれど、娘役の人が言っていたように、確かにそれは「自分勝手」と誹られても仕方の無いやり方だ。一緒にいることだけがその人との過ごし方ではない、とか、ちょっと無理やりに過ぎる見解だ。
伽奈さんという方は、ほっそりしていて美人なのだけれど、中性的というよりは色気が無い、と言ったほうが正しい、と感じられるような佇まい。調べてみるとカープファン、ということでその点は親近感が沸くけれど、逆に言えばそれ以外に何も無い感じ。
人間関係をうまく築けないような人たちも、タイのような亜熱帯気候の中ならば、それなりに幸せに暮らしていける、というのがこの作品のテーマなのだろうか。