脳梗塞再発予防

本日の勉強会で得た知識をまとめておく。出所はこの地方の中核病院で、脳卒中の急性期治療を一手に引き受ける脳外科部長。比較的若く、EBMと臨床経験の両方の裏打ちはあり、として良い。
脳卒中には出血と塞栓。しかしほとんど塞栓の話。
TIAは局所症状など、CNSらしいSymptomを優先。失神発作は除外。
脳梗塞の3タイプ:1ラクナ梗塞 2アテローム性 3心原性
・頻度:1>2=3
・重症度:3>2>1
・治療(2次予防):1>気休めアスピリン、むしろ血圧管理の方が重要 2>抗血小板薬(アスピリン>プラビックス>プレタール)+基礎疾患治療(リピトール、エパデール、ARB) 3>抗凝固薬(ワーファリン 70歳以下ではINR=2.0~3.0 70歳以上ではINR=1.6~2.6)
脳梗塞発症3h以内ならtPAが有効。従ってQQで対応する意味はある。
・抗血小板薬の優劣は難しい。抗血小板作用でいえばプラビックス>アスピリン>プレタール>エパデール(パナルジンは肝機能異常のチェックが煩雑なため、現在ではほとんどファーストラインにはならない、と)
・出血傾向を避けたいならプレタール。2Star(MRIの一様式か?)にて微小出血でも認められるなら、アスピリン、プラビックスは使えない。
・エパデールはエビデンスはしっかりしたものが出てきたものの、おまじない予防というような性格がいまだに続く。