ハモネプ2010春

様々なテレビのレトリックが使われた番組だとは思うけれど、歌うのがうまい人の歌を聴くことは素直に面白い。
先日、ホイットニーヒューストンの歌を歌う台湾の人の動画も騒がれていたが、今週録画したハモネプを昨日の夜観た。
個人的に応援していたバンビークルー、というグループはいつの間にか優勝して出場しなくなっていた。A-Zというグループはバンビークルーと並んでずっと上手なグループで演奏内容でいえばここが優勝していたのでは、と思う。
けれど、卒業が人生の門出というドラマを加味した演出が、出場者本人たちの精神に作用して、魂のこもった演奏となり、センメというグループが優勝する結果となった。
競技というものならば、純粋に演奏の優劣が競われるべきだと思うが、テレビ番組では人情というか、ここで言うところの「魂のこもった」ものが求められる。
そうしたものを作為的に狙っていくばかりに、やらせ、とかの問題も出てくるわけだが、実際センメの決勝曲には魂がこもっているように感じられたし、そういうものが良しとされるのは仕方ない、とも思う。
ここで言われている「魂」とは一体どういうものだろう。