TUR

何のために出向くのか、自分でもわからない。
ただ、この世界に入って、唯一、没入することができると感じた手術手技であるTURPに関する最新の議論が行われる、ということで、明日、はるばる京都まで日帰りで行ってくる。
もう、現在自分が従事しているのは透析を主体とした診療所外来業務であり、将来的にもTURPなどする機会が今後の自分に訪れるとは想定しにくいのだが、それでも、この話題ならば聞いてみたい、と思ったのででかけることにしたのだ。
気が重いのには二つ理由がある。
たんに地理的に遠いところまで行かなければならない、というのが一つ、もう一つは、学究的な進路から逸れた自分の歩みが、大学の医局を中心とした価値観で回っている同門の方々にとってみれば異端であり、扱いにくいだろうし、自分もまたそのような歩みをとっておいて、メインロードの方々にどのように接すればよいのか対処に苦慮する、という点からも、出向くのは気が重い。
しかし、それを押してでも、自分には興味ある話題のはず、ということで行ってくる。