草刈り

日曜、マキタという会社のガソリンエンジンを駆動力とする草刈り機を使って、庭の草刈りをした。
頑張って植物が空気中の二酸化炭素を、炭水化物へと同化してくれた結晶をなぎ払って地面に切り落とす。言ってみれば植物の大量虐殺だ。炭素源を燃やして動力としているところが、二酸化炭素を排出しているわけで、矛盾点と言われればその通りだが、腰やひざを痛めて手作業で草刈りをするという選択はできなかった。
雑草と言ってもいろいろ種類があり、刈っているとそれぞれの思惑や、競争での勝者というような、雑草の中にも序列やドラマが見えてきて楽しい。信じがたいほど硬い、木化した幹を持つ雑草や、横に広がり、さらに途中からまた根を張るものなど、いろいろある。
途中、石にあたったり土を削ったりして小石が跳ね上がると少し危険を感じるし、自分の足を刈ってしまわないように集中力が必要だが、概ね楽しい作業。流れる汗もあまり気にならない。蚊よけスプレーはたっぷり体にまぶしておいた。
エンジンの振動が方や肘に染みついて、それだけで疲れるところもあるが、大体やるべきところをやり終えた。最初はおっかなびっくりで、高いところしか刈れなかったものが、終わり頃になると、横に広がるタイプの雑草も、ちゃんと根元から刈り取れるようにスキルアップしていた。
使用前
使用後
こうして刈り取ったセルロースはある程度天日に当てて体積が減ったところで、一ヵ所に集めて、堆肥に成っていただく予定である。
空気中の二酸化炭素が土になって、次の植物の栄養となる。なんと喜ばしい。

理想を言えば、自転車などを漕いで発電した電力で草刈りができれば、理想的なのだが。
筋トレの時の位置エネルギーなど、電力に変換する試みを誰も行わないのはどうしてだろう。