シャキーンのヒロイン

毎朝7時から、楽しみに見ているNHK教育の「シャキーン!」。
そこに出てくるキャラクターの「あやめちゃん」という女の子がいるのだが、この子の笑顔が無理やり笑っているような笑顔で痛々しい。
ずっと痛々しいと思いながら見ていたのだが、見慣れてくると、逆にこれこそがテレビに撮られる人間の自然な作り笑い、自然な痛々しさなのではないか、と思えてきた。
テレビに撮られるというのは、人間にとって普通の状態ではない。匿名の多くの人間の目に晒されるという、恐怖を伴う体験であるはずだ。それを自然体でできる、それを普通のこととして受け止めることの方がむしろ異常なことなのかもしれない。
逆に夕方に「あいまいマイン」というような子供向け料理番組があるのだが、これに出てくる、福原遥さんという子役の女の子が、あまりに完璧に演技された、合成音声のようなしゃべり方をしているのが気味が悪く、一般的な評価でいえば、福原遥さんは可愛らしい女の子で、シャキーンの小島あやめちゃんは、お世辞にも見目麗しいとは言いにくいし、笑顔も不自然ということになりそうだが、
本当によく考えてみるなら、不自然なのは福原遥さんの方で、小島あやめちゃんはナチュラルな映り方をしている、ということになると思う。