雪だるまのユキちゃん

雪が降っている光景で、本当に絶望的なまでに寂しい気持ちになることがある。
昼なのに雪雲で空は覆い尽くされ、薄暗く、杉のような針葉樹でおおわれた山にが薄く雪化粧をまとい、
すべての音を掻き消して、ただ冷たい雪が延々と降り続く。
温泉に向かう途中の高速で久しぶりにそのような光景を見て思い出した。
長野の八方尾根のゲレンデ内のペンション、「ワイスホルン」の小屋の窓から、降り続く雪を見た時にも思った。
心の奥底を冷たい手で押し下げられるようなそんな思いがする。