Elite Werwolf Blade

休みの日、長時間ゲームをして、晩飯の時間になったので、お好み焼きを食べに外に出る。
風にあたり、夕日に紅く縁どられて輝く雲などを見ると
醒めてしまいそうな、ふわっと浮きそうな気分になる。



ネットの中での匿名の人々との出会い、ゲームの中でいかに人々に認められたところで
それでなんになる、という想いに、空に浮きあげられてしまいそうになる。



「それでなんになる」と言ってゲームを相対化して、確固として立脚できるような
現実世界の価値もまた存在しない。
金であろうと地位であろうと、自分のDNAが残っていくという幻想であろうと。



そう自分を納得させてまたゲームの世界に戻ろうとするが、
それでも自分を浮きあげようとするこの力はなんだろうか。