タムケの言葉

私自身、あと2ヶ月程度で引越しとなるわけだが、私より先に、異動やその他で私から離れていく人たちもいる。
たいして深い交わりを持ったわけでもないが、もう一生会うことも無いだろう人々に対してどんな言葉を贈るのがいいか。
題して、気の利いた別れの言葉特集。

Bon Voyage:フランス語というのが気に入らないが、人生自体を「旅」と捉える考え方は好きだ。「良い旅を!」
倶会一処:参考http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%B6%E4%BC%9A%E4%B8%80%E5%87%A6
小さい頃、お盆の墓参りのとき、墓石に「倶会一処」と書いてあるのを見て、祖父に意味を尋ねたことがある。「みんな一緒にお墓に入りましょう、って言う意味なんよ」と聞いてなるほど、と思ったわけだが、宗教上の意味は少し異なるようである。死後は、お墓ではなくて、浄土の世界で阿弥陀仏のような偉い人々ともに存在していく、というような意味であるようだ。
けれど、私はこのとき祖父が語ったこの言葉の意味が好きである。死んだらみんな一緒に墓の下だよ、と。最近では「千の風になって」など死後のイメージを爽やかに歌うものもあるようだが、別に爽やかでなくて良い。いつかまた、お墓の下で、会いましょう、と、そういう別れの言葉もいいのではないか。
cu:オンラインゲーム用語。英語圏のPCと遊んで、別れるときに使う。「see you again」を略して約めて表記しただけのものだが、簡潔で、淡白でよい。
英語圏でのsee you againは、言葉どおりの意味ではなく、ほぼfarewellと同義だと思っている。たくさんの人間が広い世界に住んでおり、もちろんまた会う可能性もあるが、また会うことを確約する挨拶ではないのだ。