パティマ

の花火
当直明け。あまり呼ばれることは無かったが、朝方6時くらいにCPAがあった。症例は糖尿の加療目的入院中の60台男性。狭心症の既往があった。死ぬはずの無い人が突然の心停止。3時の巡視では問題なかった人が6時の巡視で死んでいたらしい。発見されたときには既に冷たく、死後硬直も始まっていた。アトロピンやボスミンを静注しながらCPRするが、そんな状態の人が息を吹き返すはずも無い。
主治医の家族に対する苦しいICが、これからはじまることになる。家族は、こんなことなら入院させなければ良かった、という事だろう。主治医は、糖尿と狭心症の既往から、突然死がどの段階でもありえたこと、定期的に必要な最低限の巡視は行っており、病院に過失は無いことを説明せざるを得ないだろう。