愚痴

HoLEPとかHoLAPとかTURPとか。
最近わかるようになってきただけに、上司の手術を見ているとストレスがたまる。恐らく、私に見えていることが彼らには見えていない。そこをちょっと止血するだけで視野が見違える様に良くなるのに、とか、そこはまだまだadenomaだから削っていいのに、とか言えずに思うことが多すぎてストレスが大きい。
もちろん彼らに言わせれば、私はまだ本当の怖さが分かっていないのだろう。静脈洞が空いた経験もないし、被膜を破ったことも無いし、括約筋を損傷したことも無い。そんな合併症を起こしてはならないことは分かるけれど、それに近い、というようなぎりぎりの経験が無ければ、どこまで行けば危険なのか、ということは私には永久に分からない。永久に危険を避けるにはただchannelingに終始すればいいわけだが、それでは尿流改善は得られない。
このTURPを自分ひとりで責任も持って、文句を言われず、自分の思うように完遂することができれば、どれほどストレスの無い手術となるだろう。
そのためだけにでも独立する価値はある、と最近考える。