22.6.2006.

朝から生検1件、午後はHoLAP1件。午前中のサドルをNo.2の下についている研修医にやらせたところ、リコールのバックフロウを認めたにもかかわらずサドルが効いていなかった。研修医も手技的にかなり習熟していただけに、間近で監視しなかった私の落ち度だ。局麻を会陰部に行うことで疼痛なく終了したが、やはり指導はきっちりすべきだと反省した。
午後のHoLAPでは、私が執刀している最中に、ようやくコツをつかんだ。下から上に向かって、flapを作ってはそれを吹き飛ばすような方向で蒸散を繰り返すことで、ようやくHoLAPでvolumeを削る、という感覚になった。いままでのように、adenomaにレーザーを「当てる」だけでは、チャネリングにすらならず、削るなどいつになったらできるのか、という具合であったが、端子をかなり組織に密着させることと、上記のポイントとで、ある程度削れるようになった。当科人員でこのコツをつかんだのは私が最初のようだ。このようにして削っていくと確かにほとんど出血しない。
そうは言っても結局最後は、TURPで残った腺腫を削ってしまうわけで、自分が蒸散で作り上げた止血面をすべてTURで削られてしまったので、何のためにやったかわからないような無駄な時間であったということもできる。最初からTURPをすればいいのだ。