匿名掲示板という文化圏について1

私もFFXIでHNMLSリーダーなどやっているので、2chという掲示板にはよく名前が出てくる。名前といっても、ゲーム内でのキャラクターネームに過ぎないのだが、言ってみれば私のネット上のハンドルネームのひとつであるキャラ名が、いわゆる「晒し」を受けているのである。
はじめは自分に対する評価のひとつなのだから気にもなったし、捏造で自分が何か否定されるような行為をやったとされると腹も立ったのだが、今ではまったく気にならなくなった。
匿名での言説は信用できない。それが匿名掲示板を見る上での基本だと思う。もちろん、匿名でしか言えない本音、ある意味赤裸々な真実が出てくることもあるだろう。しかし結局は発言者が責任を持てない発言、隠れたところから、対等でない位置からの評価や告発には客観性を期待できない。その真偽についての、まともな議論が不可能である。そういう意味で、そこに書いてある内容を元に、なんらかの重要な判断を為すべきではない。
FFXIについての2chでの晒しについてここまで書いてきたが、これはFFXIに限らず、あらゆる匿名掲示板での議論や、評価、告発についての基本だと思う。

匿名掲示板で告発や、評価を行う人というのは、根本的に卑怯者である。匿名でしか言えないことを言う、という行為は、陰口をきく、ということであり、特にマイナスの評価や、罪の告発を行うのであれば、それは、その人の風評を貶めようと意図があり、それを匿名で行うということには、それを行った自分が特定されたくないという保身の意図がある。自分の身を守った上で、他人を貶めようとすること、これを「卑怯」というのである。
それが「卑怯」とわかった上でも、何が原因かわからない、その人間に蓄積した、悪意や不満の情から、このような「晒し」が行われる。それらの悪意や不満が発生した原因に、その晒されている本人が何らかの形で関係し、それらが発生せざるを得なかった、何らかの状況はあるにせよ、このような「卑怯」な形で為される言説に影響を受ける必要はないし、行動や判断をこのような卑怯な言説に左右されるのはあってはならないことである。

さて、では、現在私が行っているような、ハンドルネームによるブログとか、FFXIでのキャラというものは匿名による言説や行為にならないのかといえば、これもやはり匿名の行為となる。ただし、それは架空のものとはいえ、固定されたハンドルであり、責任も人格も伴うという点で、匿名掲示板での言説とは大きく異なる。
これについてはまた後日書いてみたいと思う。