26.1.2006.

尿管腫瘍疑いの症例。RPにより、私自身は尿管癌に間違いないという感触を得たが、腫瘍による完全閉塞のため、腫瘍より中枢側の尿管は造影されず、明らかなニッシェとしての腫瘍像を記録として残せなかった。そこで、留置しておいたオープンエンドを使って、再度よりはっきりとニッシェが写るようなRPの施行をするように部長から指示された。しかしそもそも本日、MRIを施行する予定であったし、確実な診断を求めるなら尿管鏡を施行するべきだろう。
指示通り、昨日再度RPを行ったのだがそれほど前回よりきれいな像が取れたわけではない。もともと完全閉塞に近いので、あまり写るわけが無いのだ。そのとき強圧で造影剤を注入した影響か、今朝になって発熱39度台。入院時尿培からMRSAが検出されており、最悪水腎にMRSAが感染して腎盂腎炎となっていることが考えられる。腫瘍細胞の後腹膜への播種を避けたいため、腎婁は造設できない状況だが、このような場合どうするのか。
とりあえず、狭域の抗生剤を投与開始したが、血培でMが出れば、なんらかのドレナージが必要なのではないか。
午後は、結腸癌リンパ節転移により、左重複尿管が巻き込まれた症例の、外科の手術に助手として入らなければならない。これも外来での対診を最初に私が受けたから、という理由でいつまでも関わらなければならない羽目になったのだが、興味も無いし、私の判断や診療が必要なのではなく、検査のオーダーや、手術においては鈎引きという、相変わらず雑用係として利用されているだけなのだ。
さらにその手術までの間に、結石破砕や、尿道ステント留置の処置手伝いなどの仕事も入りそうな様子だ。