当院透析室の今後について

親会社の福利厚生施設としての性格を設立時から引きずってきた当院。しかし、ついに親会社から切り離され、独立採算を上げなければならない方向に進んできた。そして現在のところ年間に10億弱の赤字をたたき出している、まったく採算の取れていない経営状態。これをどうするかということで現在様々な改善が試みられているわけだが。
透析室にも、採算が取れていないということで、廃止、もしくは時間短縮の方向に向かうようにという要請が、病院経営陣から立てられた。
現在透析当直に対して、責任所在のあり方として研修医が担当ということでは、問題があるので、スタッフで回している病棟当直に、急変時の対応と、当直としての責任を委託するという形での変更をまず行った。
さらに来年度を目処に、午後の透析自体を廃止し、1直帯の透析、および特殊透析のみを行うという形に変更していくという方針となった。
本社所属の患者で、旧来ずっとその本社ならではの特権というか、透析時間等自分の自由にしてきた午後の患者の人々が、素直にこの決定を受け入れてくれるとは思えないが、採算が取れていない以上、この決定は実施に移されるのみである。