15.11.2005.

やはり今日も前立腺全摘の鉤をやる羽目になりそうだ。せめて5時間程度で終わってくれることを願う。前立腺全摘が嫌いなのは、あんな狭苦しい視野で、ちょこちょこと術者の独りよがりの手技を、見えないところからそれが終了するのを待っていなければならないからだ。小線源による放射線治療の成績が手術と同等なまでに発展してきているという現状、また、前立腺癌の自然史を考えた場合、高齢者のlow stageな前立腺癌に本当に治療が必要なのかという問題(さらにhigh stageなら内分泌療法でよいのである)からも、今後、前立腺全摘などという手術は、消えていく運命に違いない。
研修医がいなくなったので、退院サマリーやカルテの記入を自分でしなければならない。現在担当患者数は12名。4人分の退院を決めた。