大人の小論文教室から「悪意の連鎖」

http://www.1101.com/essay/
ブログを辿って知ることの出来たこのページ、いつも分かりやすく書いてあって、楽しみに読んでいます。
今回、更新されたこの「連鎖」は、特にこちらに訴えてくる力の強い文章でした。
「悪意は連鎖する」。ちと仏教色の強い考え方のような気もしますが、確かにそうだと思う部分があります。
私自身にも思い当たる出来事がいろいろとある。なぜあの悪意のバトンを次に回してしまったのか。山田ズーニーさんが心を痛めておられる「母の胃潰瘍」に相当する、私が回してしまった悪意のバトンの引き起こした結末に私もつらい思いをすることが何度も。特に、何の罪もないはずの自分自身の子どもに、そういう悪意が、どんな形であれ、渡されてしまったと後悔するときのつらさ。子どもにバトンが渡るくらいなら、自分の胃潰瘍となる方がまだましだと思うけれども、こうした連鎖は無意識の段階でバトンをリレーしてしまうことが多い。それが「バトン」であることを早く意識化して、合理的に処理したいのですが、、、
回ってきたバトンを自分自身の胃潰瘍としてとどめて置くほど強くないのはもちろん、自分から悪意の連鎖を開始してしまうこともある。それはやはり自分の周囲から少しずつ集められてきた悪意の集積の結果ではあるのだけれども、そういう連鎖を起こすことがどれほどの人々を傷つけることになるか。
自分から何かを渡すなら、良い連鎖をはじめるよう心がけたい、そう思います。具体的にどうすればいいかはまだわかりませんが、、、