boring

昨日はひさびさにボーリングをした。たぶん去年も同じ福利厚生の企画でボーリングをして以来だから、1年ぶりであったろうか。
ボーリングは比較的得意である。
昨日も1ゲーム目が180、2ゲーム目は152というスコアを出した。
なぜ得意かというと、子どものころ、両親に連れられてボウリングをしていた時期があり、このとき、父親にいくつか手ほどきを受けたからだ。
この年になると、自分が父親になったこともあり、父から受け継いだ知識とか技術とかそういうものが、自分の中で支えとなっていることを実感する。たとえボーリングにおけるテクニックというような、人生においてそれほど重要には思われないことであっても、また、ボーリングを飯の種としているような人にとって見れば、自明の、もしくは我流の間違ったテクニックなのかもしれないが、自分にとっては、父親からそれを受け継いでいるという事自体が、精神的な支えとなっていることを自覚する。
ボーリングのレーンには必ず走り始めるスタートのラインと、ボールが転がるレーンに、星印と三角の印が書いてある。同僚たちが投げるのを見ていると、これをまったく無視している人が多い。
はじめの立ち位置を星印を目印に決める。そして、ボウルを投げるときには、レーンに書いてある2列の三角印を手前のものと遠くのものとを結ぶようにラインを頭の中で描き、それを結んで一番先頭のピンの少し右側に到着するようにボールを投げる。
これで狙ったところにボールが行かないなら、立ち位置、結ぶラインを、先ほど投げて失敗した分、真ん中に修正する形でずらしていけば、いずれ狙ったところに行きやすくなる、自分の立ち位置、目指すべき三角印のラインが決まってくる。一度これが決まってしまえば、あとはそれを忠実に守り続けるように、投げ続ければいいのである。
ボールに回転がかかるかどうかは、第3,4指と第1指の位置関係、また第2,5指がどのようにボールから離れるかという点を意識すればよい。私の場合は回転はかけず直線的に目的地に達するようにボールを投げている。
どんなことでもそうだと思うが、試行錯誤で改善の方向に向かえるという確かなやりかたを持っているかどうかで、その為そうとすることが成功する、もしくは良い方向に向かうようになるかどうかが決まると思う。たとえば、右側にボールが曲がっていってガーターとなった場合、何が原因でそうなったか自省し、次は同じことを繰り返すことのないようにすこしでも真ん中のピンに近づけるように、前回投げたときより投げ方を変える、もしくは向きや速度を調整するという、改善の努力がなければ、いつまでたっても同じミスを繰り返し、スコアはいつまでたっても上昇しない。